早ければいいというものではない
歯列は次の三つの段階を経て成長します。
乳歯列(期)→混合歯列(期)→永久歯列(期)。
不正咬合があったとしても、乳歯列期での治療の必要性は高くありません。混合歯列期まで定期的に観察するだけで良いでしょう。
【初診時】
本症例は混合歯列期の反対咬合症例です。
【第一段階】
反対咬合の改善。中切歯を移動させました。
(ちゅうせっし)
治療の原則は、原因にアプローチすることです。歯性の反対咬合なのか、骨格性の反対咬合なのかで治療のしかたが違います。検査資料を分析して、正確に診断する必要があります。
装置を外して、観察に移行します。
【側切歯の萌出】
側切歯が生えましたが反対咬合です。治します。
(そくせっし)
【側切歯の改善】
これで、ひと安心です。顎の成長や永久歯の生え変わりを観察していきます。
【永久歯の萌出】
永久歯列になりました。
この時点で、もう一度、検査資料を採り診断して治療方針をたてます。
マルチブラケット治療を始めます。
【第二段階】
(正面画像なし)