矯正治療のはなし

日本矯正歯科学会認定医 工藤 泰裕

うけ口

反対咬合は放置しないこと

反対咬合症例の怖いところは、下顎骨が今後どれくらい成長するのかが、予測できないことでです。 ほとんどの症例は反対咬合の改善治療のあと、安定した経過をたどりますが、 一部の症例では、想定を超える力強い成長がじりじりと続く場合があります。 いずれ…

成人 上下顎前突症例

重ね合わせ図は治療効果を検証するうえで、重要な情報を提供してくれます。 例えば、どう治ったか、どう治らなかったか、作用は反作用は、など目で見て分かります。術者の治療技術を如実に反映する鏡とも言えます。 上の重ね合わせ図は今回の症例です。説明…

乳歯列期の反対咬合が観察でよい理由

「乳歯列期の反対咬合が観察でよい理由」、 最初に結論を述べます。 それは「後でも治るから」です。 実際の症例で検証してみましょう。 【乳歯列期】 本症例は、乳歯列後期または混合歯列前期と言った方が正確かもしれません。 6才 女子 矯正相談のため来院…